定冠詞 the の意味と使い方
定冠詞 the を使うとき
the は「あれ」という意味の指示語の that と語源を同じくする単語です。that pen といえば、話し手と聞き手の間に、「あのペン」として共通の理解ができるように、the pen も、話し手と聞き手に共通のイメージを持ちます。
以下では、the が使われる場面について、整理していきましょう。
前に出たものを表すとき
- I have a book in my bag. I bought the book yesterday. (私のバッグには本が入っています。私はその本を昨日買いました。)
前半の book に関しては、不特定のものを表す不定冠詞の a を使っているので、この英文の書き手(話し手)と読み手(聞き手)の間に、共通了解性がないことがわかります。
しかし、後半の book には、the が付いているので、前半に出てきた book を共通の了解事項として扱っているのがわかります。
そのため、the book は「その本」などと訳すのです。
その場の状況からわかるとき
- I feel cold. Please shut the window. (寒いですね。窓を閉めて下さい。)
window に the が付いていることで、書き手(話し手)と読み手(聞き手)の間には、どの部屋にあるどの窓の話か区別できていることがわかります。
ちなみに、どこの窓かは分からないが、風か来るので窓が開いているのだろうと考えている場面では、a window や windows という言い方で表現します。
唯一のものを表すとき
- The sun rises in the east and sets in the west. (太陽は東から昇り、西に沈む)
太陽は1つしか無く、だれにでも「あの太陽」だとわかるので、 the がついています。
宇宙の話をしていて、いくつもの太陽(恒星)が考えられる場面では、a sun や suns という言い方になるでしょう。
- You are the only one I believe.(私が信じているのはあなただけです)
- They were born on the same day.(彼らは同じ日に生まれた)
east (東)、west (西)、north (北)、south (南)などの方角も、ただ1つに決まるので the がつきます。さらに、形容詞 only, first, last, same や、最上級の形容詞も、使うと自動的に特定のものを表すことになるので the がつきます。
特殊な例ですが、by the kilo「キロ単位で」や by the week「週単位で」といった、by the 単位となる量 という用法もあります。この辺りになると、かなり拡大解釈をしないと the の使いドコロのイメージが難しいですね。
固有名詞に the をつけるとき
固有名詞は無冠詞で使うのが基本ですが、the United States of America のように、the をつけるものもあります。
固有名詞に the をつけるのには、次の3つの場合があります。
- 複数の要素をまとめて固有名にする場合
the United States of America, the United Kingdom (of Great Britain and Northern Ireland) など - 普通名詞を修飾して固有名にする場合(普通名詞が省略される場合もある)
the White House, the Bank of England, the Pacific (Ocean) など - その他さまざまな例外
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”定冠詞 the の意味と使い方”の添削例-
2016年3月16日 に添削された答案その男は、よくカフェに来ている人に似ている。 The man resembles a person who come for a cafe well.ここで登場するカフェは、特定のカフェを指すと考えるのが自然ですので、 the cafe がよいでしょう。
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2015年10月30日 に添削された答案私はその本を買うのをあきらめた。 I gave up the idea of buying book.ある特定の本を指しますので、定冠詞 the が必要です。
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2015年10月27日 に添削された答案年々、円高のために外国に行く日本人が増えている。 Year by year, more and more Japanese go abroad because of strong yen.yen は数えられますので、単数形で使う場合、the か a/an などが必要です。今回の場合は、この話をした時点から直近の「あの円高」と、限定したものを指していると考えられるので、定冠詞 the を使いましょう。
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2015年10月24日 に添削された答案彼の親戚が全員同じ顔をしていて、私は驚いた。 I was surprised because all his relatives had same the face.same が同じであることを強調しますので、the は same の前に置きます。
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2015年10月16日 に添削された答案この製品の名前は、社長の生まれ故郷にちなんでつけられた。 This product was named after the place where was president of the company was born.president の前に定冠詞 the が必要です。また、関係副詞 where の後は、the president of the compnay was born という節になります。where の後には was は不要です。
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2015年10月15日 に添削された答案私は富士山に登ったことがあります。 I have climbed the Mount Fuji.Mount Fuji は固有名詞なので the はつきません。
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2015年9月22日 に添削された答案コーチは次の大会に新人を出場させることを提案した。 The coach advised us that a new player should play at next competition.us はなくても成立します。問題文には、「誰に」提案したかが書いてありませんから、ここは us を書かないほうが無難です。
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2015年9月21日 に添削された答案コーチは次の大会に新人を出場させることを提案した。 The coach suggested letting the rookie participate in next match.rookie という名詞は「プロスポーツの新人選手」という意味があるので、そのように限定しない newcomer という名詞を用いるとより良いです。
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2015年9月16日 に添削された答案その男は、よくカフェに来ている人に似ている。 The man is like a person who often comes to the cafe.「カフェによく来る人」が大勢いて、その中の一人に似ている、ということであれば a person でもよいですが、今回の問題文を読む限りでは、カフェによく来る特定の一人に似ている、という風に読めます。その場合は the person としなければ、話が通じません。
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2015年9月11日 に添削された答案彼女は3時間ずっとピアノを弾いている。 She has kept playing piano for three hours.楽器を演奏する、という場合の楽器の名前の前には必ず the をつけます。
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