名詞と限定詞(決定詞)の間違い(冠詞忘れ、複数形のし忘れ)
英語でのモノの認識の仕方
英語でモノを認識する場合には、次の3つのうちのいずれかになります。
- ○
- ○○○・・・・
- ~~~~~
1は、輪郭や形がある1つのものとしての認識、2は、輪郭や形があるものが複数あるという認識、3は、輪郭や形がないものとしての認識です。
ある名詞で表されたモノが、輪郭や形のある1や2で認識されるときには、数を数えることができるため、可算であるといいます。逆に、輪郭や形のない3で認識されるときには、不可算であるといいます。
「そのペンをとって下さい」の「その」のように、書き手(話し手)と読み手(聞き手)の間に、モノの認識に対する共通の了解性がある場合には、英語では上の1~3の区別をいちいち表明せず、指示対象を明示する定冠詞 the をつけます。
逆に、共通の了解性がないとき、すなわち、一般的で特別ではないもの・典型的なもの、に言及するとき、次の方法で認識の有り様を表現します。
- 不定冠詞 a/an をつける
- 無冠詞で名詞を複数形にする
- 無冠詞にする
例えば、chicken(チキン)で表されるモノも、1として認識すれば一匹のニワトリ(a chicken)、2として認識すれば複数のニワトリ(chickens)、3として認識すれば食材としてのニワトリ(chicken)となります。
不定冠詞 a/an がつく場合の例文
- I had a chicken.(私はニワトリを1羽飼っていた)
輪郭や形のある1つのものとして chicken を認識するので、羽の生えた鳥の形をした赤いトサカをもったニワトリ、を表しています。
無冠詞で複数形になる場合の例文
- I had chickens.(私はニワトリを(複数)飼っていた)
輪郭や形のあるものが複数あるとして chicken を認識するので、羽の生えた鳥の形をした赤いトサカをもったニワトリが数匹いる状態、を表しています。
無冠詞になる場合の例文
- I had chicken.(私は鶏肉を食べた)
輪郭や形のないものとして chicken を認識するので、食材としてのニワトリ、すなわち鶏肉を表しています。
定冠詞 the がつく場合の例文
- I had the chicken.
この例文では、the が使われているので、書き手(話し手)と読み手(聞き手)に何らかの共通の了解がある文です。
例えば、昔飼っていたニワトリが野生化していてそれを捕まえた状況や、冷蔵庫にとっておいたチキンを食べた状況など、文脈によって意味が変わります。
可算か不可算かの区別
日本人が英語を勉強する際、上記の1か2で迷うことはあまりないが、3かそれ以外、すなわち不可算か可算かで迷うことはよくあります。これは、日本語と英語の、世界に対する認識の違いから生じるものだから、一つ一つ学んでいくしかありません。
可算か不可算かを間違えやすい例
日本語では普通1本2本と数える、asparagus (アスパラガス)は、不可算です。我々日本人が、サラダに入っているレタスを、何枚と数えないのと同様の感覚で、ネイティブ・スピーカーは、アスパラガスの数を考えません。
また、日本語では通常数えない、tan (日焼け)は、可算です。
可算扱いする名詞の複数形の作り方
可算名詞で表される物を複数考えるときには、複数形を使います。複数形の作り方には次のルールがあります。
- 不規則に変化するもの
単数形 複数形 意味 man men 男性 foot feet 足 fish fish 魚 単複同形 Japanese Japanese 日本人 単複同形 - 語尾が、s, ss, sh, ch, o, x
単数形 複数形 意味 bus buses バス 語尾にes - 語尾が、子音字+ y
単数形 複数形 意味 city cities 街 yをiに変えてes - 語尾が、f, fe
単数形 複数形 意味 knife knives ナイフ f、feをveに変えてs - それ以外
単数形 複数形 意味 book books 本 sをつける
限定詞(決定詞)について
名詞の前には、文脈における名詞の役割を示す、限定詞(決定詞)が必ず1つだけつきます。
限定詞とは
- 冠詞 a/an, the, 無冠詞
- 所有格 my, your, his, her, their, one's など
- 指示代名詞 this, that, these, those
- 不定代名詞 some, any, each など
のことです(便宜上、無冠詞の用法も限定詞に加えています)。
a my friend のように、1つの名詞に、複数の限定詞がつくことはありません。この場合、正しくは a friend of mine となります。
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”名詞と限定詞(決定詞)の間違い(冠詞忘れ、複数形のし忘れ)”の添削例-
2015年11月15日 に添削された答案あなたのおかげで楽しめました。 Thanks to you I had a fun.「楽しんだ」は had fun です。fun は不可算名詞なので a は要りません。
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2015年11月4日 に添削された答案雨が降っているにもかかわらず弟は外で遊んでいる。 In spite of rain, my younger brother is playing outside.意味は伝わりますが、「いま実際に降っている雨」として特定できるので、定冠詞 the を付けるのが適切な英語です。
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2015年10月30日 に添削された答案今日は夫が出張なので、ご飯を作らなくてよい。 I don't have to cook meal today because my husband is on a business trip.meal は数えられる名詞です。a meal か meals とします。
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2015年10月30日 に添削された答案今日は夫が出張なので、ご飯を作らなくてよい。 I don't need to prepare meal because my husband is on a business trip today.meal は名詞なので a や the などの冠詞が必要です。
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2015年10月25日 に添削された答案この料理はいかがですか。 How do you taste this dishes?「この料理」と一品を指しているので dish としましょう。
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2015年10月22日 に添削された答案そんな危ないことをするなんて、彼はおろかだった。 He was foolish to do such dangerous thing.thing は名詞なので a や the などの冠詞が必要です。
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2015年10月21日 に添削された答案静かに!壁の向こう側から物音が聞こえてきます。 Be quiet! I can hear noise through the wall.noise 自体は不可算名詞ですが、具体的な音を表す場合は数えられますので、不定冠詞 ( a ) をつけるか複数形にします。
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2015年10月21日 に添削された答案家についたら私にメールしてください。 Could you send me email when you arrive home?could you ~ ? は丁寧な言い方で「〜していただけますか?」という表現になります。友達同士などでの普通の会話では、Please send me email when you arrive home. と 命令形に please をつけた形で十分です。
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2015年10月20日 に添削された答案これはあなたが持っているのと同じ種類の時計です。 This watch is the same kind of watches that you have.the same kind of watch = This watch のことですので、時計はひとつですから単数形にします。
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2015年10月20日 に添削された答案この洗濯機を修理してもらうのにいくらかかりましたか? How much did it cost you to have our washing machine fixed?「この洗濯機」ですから、 this washing machine とします。
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