受動態の作り方と使い方
受動態と能動態の違い
能動態では、「AがBに対して何かをする」という形をしていて、行為をする側であるAに焦点があたります。
それに対して、受動態では、「BはAに何かをされる」という形をしていて、行為をされる側であるBに焦点が当たります。
起きている事態は同じでも、行為する側をクローズアップするのか、行為される側をクローズアップするのかの違いが、能動態と受動態の違いです。
受動態と能動態の違いの例文
- Columbus discovered America in 1492.(コロンブスが、アメリカ大陸を1492年に発見した)
- America was discovered by Columbus in 1492.(アメリカ大陸は、コロンブスにより1492年に発見された)
事態としては同じことを表しているのですが、上の文では"コロンブス"に焦点があたっているのに対して、下の文では"アメリカ大陸"に焦点があたっています。
受動態の作り方
能動態から受動態を作る基本は次のとおりです。
- 目的語を主語にする
- 動詞をbe+過去分詞に変える
- by+もとの文の主語をつける
ただし
- 目的語があっても、対象に働きかける作用のない動詞では、受動態が使えない
- 目的語がなくても、対象に働きかける作用がある動詞では、受動態が使える(句動詞の受動態)
- be + 過去分詞 ではなく、get + 過去分詞 にすることにより、動作が強調できる
- もとの文の主語を明示する前置詞に by 以外を使う場合(過去分詞の持つ形容詞的性質による影響)
などの例外や注意点があります。
また、実際の英文の受動態では、by によって動作主を表すことは、省略されほとんど無い(10%程度)ことも知識としては持っておくとよいでしょう。
受動態の作り方の例文
- He was laughed at by everyone.(彼はみんなから笑われた)
laugh は自動詞なので目的語はとれませんが、laugh at のカタマリで1つの他動詞と考え(句動詞や群動詞といいます)受動態を作っています。
そのため、本文の中に、前置詞 at と by が並んだような構造になりますが、間違いではありません。
- I got arrested by the policeman.(その警官にとっ捕まった)
上の文では、was arrested とする代わりに、got arrested と 、be動詞の代わりに get を使うことにより、捕まったとう動作がより強調されたニュアンスが表現されています。より詳しく言うと、主語にとって有利か不利であるというようなこの文の話者の主観が入っているといえます。
- She is known to everyone.(彼女はみんなに知られている)
行為をする側、すなわち「彼女を知っている」のは everyone ですが、それを表すのに by ではなく to を使っています。
know を be known として受動態とするときには、by ではなく to で動作主を表します。
あえて日本語の枠組みで想像してみると、これは、"動作主によって知られている"よりは、"動作主に知れわたっている"というニュアンスが強いからだと言えるかもしれません。
受動態を使う感情表現
「驚く」などの感情を表す表現は、日本語ではふつう能動態で表しますが、英語では受動態で表すことが多いです。
受動態を使う感情表現の動詞の例
- be amazed(驚く)
- be amused(楽しむ)
- be annoyed(悩む)
- be bored(退屈する)
- be concerned(関係を持つ、関心を持つ)
- be delighted(喜ぶ)
- be disappointed(がっかりする)
- be embarrassed(困惑する)
- be excited(興奮する)
- be frightened(怖がる)
- be interested(関心を持つ)
- be pleased(喜ぶ)
- be satisfied(満足する)
- be surprised(驚く)
- be upset(狼狽する)
- be worried(心配する)
be surprised(驚く)の例文
- We were surprised at the news.(私達はそのニュースに驚いた)
be amused (楽しむ、面白がる)の例文
- She was amused at his joke.(彼女は彼のジョークを面白がった)
- The baby was amused with the new toy.(その赤ちゃんはその新しいおもちゃが気に入った)
フレーズフレーズミーは英作文を瞬間添削します。
ログインするとさまざまな学習機能が使えます!
駅までの道を教えてください。
彼は先月からガールフレンドと付き合い始めた。
1億円あったら、家が買えるのになあ。
彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
あなたのおかげで楽しめました。
最近、私はジョギングを日課にしています。
英語を習い始めてからもう6年になる。
休日にあんなにお金を使わなければよかった。
京都に着いたら私たちに必ず電話してください。
札幌(Sapporo)は私が修学旅行で行った場所です。
登録は無料です。
あなたの英語力を30秒で測定できます
このエラーの添削例をチェック!
”受動態の作り方と使い方”の添削例-
2016年5月14日 に添削された答案日本人は勤勉だと言われている。 Japanese people said to be diligent.日本文に合わせて、疑問文で書きましょう。疑問文は必ずクエスチョンマークで終わります。
-
2015年10月27日 に添削された答案昨夜、彼はもう少しで自動車にひかれそうになった。 He was almost run over a car last night.he(彼)は、(車に)轢かれる側ですから、受動態で書かれたのは正しいのですが、その行為者側である a car を、目的語のように文中にぽんと置くことはできません。by (〜によって)という前置詞が必要です。A car ran over him. = He was run over by a car. この変換がすっとできるようにしておきましょう。
-
2015年10月21日 に添削された答案彼は学校で一番厳しい先生だったが、みんなに好かれていた。 He was the strictest teacher in the school but he was liked everyone.受動態での行為の主の前に by が必要です。
-
2015年10月19日 に添削された答案アメリカで財布をなくして大変でした。 I troubled because I lost my wallet in America.trouble は「迷惑をかける」、「困らせる」という意味ですから、「困らせられた」となるよう受動態にしましょう。
-
2015年10月15日 に添削された答案この製品の名前は、社長の生まれ故郷にちなんでつけられた。 This product named after the hometown of the president.「製品は名づけられた」という受け身にする必要があります。
-
2015年10月13日 に添削された答案世界中で現在いくつの言語が話されているか知っていますか。 Do you know how many languages spoken in the world are there now?「言語が話されている」なので受動態を使います。the world の後ろの are there は不要です。
-
2015年10月13日 に添削された答案その老人はリーダーとして村人たちに尊敬されていた。 The old man was respected as a leader the villagers.受動態での行為の主は by を使って表します。
-
2015年9月23日 に添削された答案彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。 She called loudly, and she was embarrassed.「呼ばれた」ので be 動詞+過去分詞の受動態の形にする必要があります。
-
2015年9月15日 に添削された答案ほとんどの人が感動した。 Most of the people moved.move は「感動させる」という他動詞なので、受け身にする必要があります。
-
2015年9月7日 に添削された答案コーチは次の大会に新人を出場させることを提案した。 The coach suggested that the new player be joined the next game.join という動詞は、普通に使っても「参加する」という意味ですから、new player が主語である場合に受け身にする必要がありません。
エラー一覧
©株式会社コンテンツアンドシステムズ