未来の表現(現在形、現在進行形、be going to、will)
未来を語るには
よく誤解されますが、英語には、動詞の未来形というものはありません。
時制は現在のままで、未来の出来事に対する"確信の度合"や"心的態度"(modality)によって、場合によっては組み合わせて、未来のことを表現します。
※本来は、"過去形"などと同様に動詞を活用を表すのが"未来形"という言葉の意味なのですが、そのようなものはありませんので、"未来を表す表現"程度の意味と考えておくとよいでしょう。
確定的な未来・予定の表現
現在形(現在時制・単純形)による未来表現
「明日は金曜日だ」のように、厳密には未来のことですが、不確実性がなく、単なる事実となっていることについては現在時制・単純形で表します。
- Tomorrow is Friday.(明日は金曜日だ)
また、団体旅行の行程表のようなスケジュールも現在時制・単純形で表します。
これは、実際の実現可能性がどうというのではなく、理念的なことについて述べるためと考えられます。
- We leave Tokyo at 8:00 a.m. and arrive in Osaka at 10:30 a.m.(私たちは午前8時に東京を発ち、午前10時半に大阪に着く)
- We eat out this evening.(今夜は外食だ)
- The baseball season begins next month.(来月から野球のシーズンだ)
現在進行形(現在時制・進行形)による未来表現
あらかじめ計画をしており、それに対し準備をすすめているときは、現在時制・進行形で表します。
個人的な予定を表すときによく使い、"気持ちの上ではすでに実行している"という響きがあります。
- I'm getting a new PC.((貯金もできたので)新しいパソコンを買うつもりだ)
- I'm leaving tomorrow. I've got my plane ticket.(明日出発の予定だ。飛行機のチケットもとってある)
- We are having a party tonight.(今夜はパーティだ(楽しみだ!))
"気持ちの上での表現"がポイントなので、次のような文は不自然です。
- It is raining tomorrow.(×)
be going to による未来表現
計画は立ててあるが、具体的には特に準備もしていないときには、be going to で表します。
- I'm going to get a new PC.((単に予定だけではあるが)新しいパソコンを買うつもりだ)
また、be going to do を分解すると、「何かをすることに向かって(to do)、進んでいる(going)、状態(be)」を意味するので
- It is going to rain tomorrow.(明日は雨になりそうだ)
という表現もできます。
また、be going to 以外にも be動詞を使った表現として
- be planning to ~(~する計画中である)
- be scheduled to ~(~する予定である)
- be supposed to ~(~することになっている)
- be willing to ~(喜んで~する)
や、動詞+to不定詞を使った表現として
- expect to ~(~するのを期待する)
- hope to ~(~したいと思う)
- intend to ~(~する意図がある)
- want to ~(~したいと思う)
などを使って未来表現をすることができます。
心的態度による未来の表現
will を使った未来の表現
助動詞 will は、客観的事実ではなく、"話し手"の意志を表明している言葉です。
主語が自分自身、すなわち I のときは、自分の意思表明なので「~するつもりだ」という意思を表します。
主語が他人のとき(I 以外の時)は、他人の行為や状態に関する、"話し手"の意志表明なので「(きっと彼/彼女は)~するだろう」という推量を表します。
計画性のある未来については、現在進行形や be going to を使って表現しますので、will は、今思いついた計画や予定を述べるのに使います。
- I will go to the park tomorrow.((そうだ)明日公園にいこう)
- I think It will rain tomorrow.(明日は雨が降るだろう)
また、will 以外にも
- may(~かもしれない)
- must(~しなければいけない)
- have to(~しなければいけない)
- can(~できる)
- shall(~するだろう)
なども未来表現に使えます。
未来進行形 will be doing
未来進行形 will be doing は、未来時における進行状態を先取りした表現で、「〜していることだろう」という意味になります。
順調に進むであろう「計画」や「予定」を表し、will を使った未来表現の「意志」に加え「推量」の意味合いが強くなります。
以下例文で確認していきましょう。
- I will be playing tennis this time tomorrow.(明日の今頃私はテニスをしているだろう)
このように未来進行形は、未来のある時点での進行中の動作を表します。
また、準備のととのった計画や予定といった意味も表します。
普通の未来表現の文章と比較してみましょう。
- I will play tennis tomorrow.(私は明日テニスをするだろう)
この文章では自分の意志に基づく漠然とした予定しか表すことができません。
一方、未来進行形の文章では、時間も決まっている準備のととのった予定であり、順調であればそのまま進むだろうという推量を表すことができます。
未来完了形 will have done
未来完了形 will have done は、基準となる未来のある時点ではある事態が起こっているだろうということを予想する表現です。
「(未来のある時点では)〜し終わっているだろう」「経験していることになるだろう」「ずっと継続して〜していることになるだろう」などの意味になります。
以下、例文で確認していきましょう。
- I will have finished the work by next Tuesday(私は、来週の火曜日までにその仕事をし終わっているだろう)
- If you watch the movie again, you will have watched it five times.(もしもう一度その映画を観たら、あなたはそれを5回見たことになる)
- He will have lived here for one year next month.(彼は来月でここに一年間住んだことになるだろう)
このように未来完了形は、完了、経験、継続を表します。
未来完了進行形 will have been doing
未来完了進行形 will have been doing は、基準となる未来のある時点までの継続を表します。
「(未来のある時点まで)〜し続けているだろう」という意味です。
例文で確認していきましょう。
- I will have been sleeping until my mother wakes me.(私は、母が私を起こすまで寝続けるだろう)
このように未来完了進行形は、未来のある時点までの継続の想定を表します。
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”未来の表現(現在形、現在進行形、be going to、will)”の添削例-
2015年10月23日 に添削された答案人が月に住む日が来ると思いますか? Do you think the day when humans live on the moon comes?人が月に住む日が来るかどうかは未来のことなので、未来の表現を使いましょう。
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2015年10月12日 に添削された答案今月の終わりで、私たちは英語を10年間学んでいることになる。 It will has been ten years in the end of this month since we started learning English.will の後は原型がくるので have になります。
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2015年9月14日 に添削された答案来年の今頃、彼女は大学生活を大いに楽しんでいることだろう。 She will be going to enjoy her college life a lot this time next year.未来に楽しんでいる状態を表すので be enjoying にします。
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2015年9月9日 に添削された答案この飛行機は5分後に離陸いたします。 This plane will departs in five minutes.助動詞の後には動詞の原形がきます。
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2015年9月4日 に添削された答案私達は、彼が今年国に帰ると聞きました。 We heard that he goes back to his country this year.聞いた時点では「帰る」のは未来のことなので、未来の表現を使います。
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2015年8月31日 に添削された答案あなたが戻ってくるまで私はテレビを見ながら家に居ます。 I stay home watching television until you return.「あなたが帰ってくる」のは未来のことなので未来形を使います。
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2015年8月28日 に添削された答案私達は、彼が今年国に帰ると聞きました。 We heard that he go back to his country this year.今年国に帰る、と未来の事を述べるので通常は is going to go と未来形にしますが、この問題文は私達が彼から聞いた事を述べる間接話法です。 he 以降の被伝達部分の is が heard (聞きました)に対する時制の一致のために was に変化します。また、もし現在形で書く場合、主語は he なので三人称単数の s が付いて he goes to となるはずですね。
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2015年8月26日 に添削された答案あなたが戻ってくるまで私はテレビを見ながら家に居ます。 I'm home watching TV till you come back.あなたが戻って来るのは未来のことなので前置詞 will を使います。「家にいる」は stay home といいます。
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2015年8月26日 に添削された答案あなたが戻ってくるまで私はテレビを見ながら家に居ます。 I stay at home watching TV until you come back.今回の問題文は、今〜あなたが戻ってくるまで、の近い将来の話をしています。未来を表せる表現にしましょう。
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2015年8月22日 に添削された答案大学で数学を学べば、この本に書いてあることが理解できるようになりますよ。 If you learn math in college, you can understand this book.「できるようになります」なので、未来の表現を使います。
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