仮定法
仮定法とはなにか
仮定法は、現実にはありそうもない仮想の状況設定の中で、何かを述べる方法です。
この仮想の状況設定を作るために、英語では時制をひとつ過去にずらすという方法をとります。
現在のことに関心があれば過去形を、過去のことに関心があれば過去完了形を使います。
なお、未来のことは、助動詞等を用いて現在形で表現しているはずなので、仮定法では過去形を使うことになります。
仮定法過去(現在のことについて仮定した状況設定)
仮定法過去では、視点を現在において「(現在)仮に~だとしたら・・・」ということを述べます。
視点は現在に置かれていますが、過去形を使うので仮定法過去といいます。
仮定法過去では、be動詞は人称に関係なく were を使うのが文法的には正しいとされています。ただし、話し言葉では、was も使われます。
仮定法過去の例文
- If he were here, we could begin the meeting.(もし彼が(現在)ここにいれば、会議を(現在)始められるのだが)
- If you married me, we would both be happy.(もしあなたが私と(現在)結婚したなら、私たちはともに(将来)幸せになるでしょう)
直説法と仮定法の違い
現実にはありそうもない仮想の状況設定を作るには、if を使うことが多いですが、if を使えば必ず仮定法になるわけではありません。
単なる条件をいう場合には、通常の直説法となります。
直説法の例文
- If you heat ice, it melts.(氷を熱すれば解ける(直説法))
- If he was awake, he certainly heard the noise.(彼が目を覚ましていたなら、きっとその物音を聞いたはずだ(直説法))
仮定法と時制の一致
仮定法は事実を述べるのではなく、仮想の状況について述べるので時制の一致の制約はありません。
主節と同時制なら仮定法過去、主節の時制より前なら仮定法過去完了を使います。
仮定法と時制の一致の例文
- He looks as if he saw a ghost.(彼は(現在)幽霊を見たかのような顔を(現在)している)
- He looks as if he had seen a ghost.(彼は(過去)幽霊を見たかのような顔を(現在)している)
- He looked as if he saw a ghost.(彼は(過去)幽霊を見たかのような顔を(過去)していた)
- He looked as if he had seen a ghost.(彼は(大過去)幽霊を見たかのような顔を(過去)していた)
仮定法を含む慣用表現
if it were not for (もし~がなければ)
as if/though (まるで~であるように、~であったかのように)
I wish (~だったらいいのに)
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”仮定法”の添削例-
2017年11月22日 に添削された答案もし私が君の立場にいたら、きっとこの計画を実行するでしょう。 If I'm in your place, I would do this plan.現在の事実に反する仮定、仮定法過去ですから、be 動詞は were を使います。
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2015年10月10日 に添削された答案もし彼がその電車に乗っていたら、事故に巻き込まれていたでしょう。 If he was on the train, he would be involved in the accident.本文は過去の話で、実際には事故に巻き込まれていませんから、仮定法過去完了を用い、時制を過去よりひとつずらします。was, would be では単なる過去ですから、 had been, would have + been で表現しましょう。
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2015年10月10日 に添削された答案もしも音楽がなかったなら、私たちの人生は味気ないものになるだろう。 If it were not for music, our lives will have been boring.この場合には、現在のことを言っているので、would be としましょう。
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2015年10月7日 に添削された答案もし私が君の立場にいたら、きっとこの計画を実行するでしょう。 If I was in your place, I would surely carry out this project.現実と異なる仮定をする仮定法のうち、現在ありえない状況を仮定する仮定法過去を使います。普通の動詞は過去形にすればよいのですが、be 動詞は were になります。これは、古い英語では、単なる過去形の動詞と仮定法過去で使う動詞の形が違っていたのが原因です。仮定法過去では were を使う、ということで覚えてください。なお、口語でもネイティブでも was を使う人がいますが、外国語として覚える場合には文法に沿った内容を覚えましょう。
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2015年10月5日 に添削された答案もし彼がその電車に乗っていたら、事故に巻き込まれていたでしょう。 If he gets on the train, he would have been involved in the accident.ここでは「もし~だったら(=実際はそうではなかった)」という《過去の事実に反する仮定》をしていますから、仮定法過去完了を用いて、if節は had + 過去分詞形になります。
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2015年10月5日 に添削された答案もし彼がその電車に乗っていたら、事故に巻き込まれていたでしょう。 If he had took the train, he was involved in the accident.ここでは「もし~だったら(=実際はそうではなかった)」という《過去の事実に反する仮定》をしていますから、仮定法過去完了を用いて、if節は had taken ( take の過去分詞は took ではなく taken です) 、主節は would have been となります。
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2015年10月2日 に添削された答案もし彼がその電車に乗っていたら、事故に巻き込まれていたでしょう。 He would have been in the accident if he rode the train.ここでは「もし~だったら(=実際はそうではなかった)」という《過去の事実に反する仮定》をしていますから、仮定法過去完了を用いて、if節は had ridden となります。ride の活用は ride-rode-ridden でしたね。
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2015年9月30日 に添削された答案明日は雨が降るまいと思うが、万一降っても出かけます。 I don't think it will rain tomorrow. However, it should rain, I will go out.if を省略すると倒置が起こります。if it should rain ~ とするか、 should it rain ~ としましょう。
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2015年9月8日 に添削された答案1億円あったら、家が買えるのになあ。 I wish I had a hundred million yen and could buy a house.I wish ... で願望を出すことはできますので、問題文と事実上同じ情報を伝えることはできますが、問題文は「Aだったら、Bなのに」と、仮定の上での願望を伴う推量になっていますが、今回の文は「AでBだったらいいのになあ」というものですから、微妙に伝え方が異なります。問題文のような言い方も、日常生活でよく発生する事柄ですので、あの形でまず書けるようになっておくべきでしょう。「...だったら」は If で書き始めます。
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2015年9月5日 に添削された答案どうかしたんですか。まるで幽霊か何かを見たかのような顔をしていますね。 What's happened? You look as if you have seen a ghost or something.as if のあとの節では、仮定法を使うため have ではなく had になります
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