第3文型SVO(動詞+to do/doing)タイプ
to不定詞と動名詞の違い
to不定詞(to do)と動名詞(doing)は、どちらも動詞を名詞化する働きをもち、日本語では「~すること」と同じように訳されます。
to不定詞には、前置詞 to が含まれていることからもわかるように、その行為に向き合うことやこれからすることというニュアンスがあります。
動名詞には、現在分詞(doing)と同じ形をしていることからもわかるように、その行為を映像化して記録したイメージとしてとらえています。
まとめると次のようになります。
- to不定詞は、「行為に向き合うこと」や「これからすること」を表す
- 動名詞は、「映像化したイメージ」や「記録、記憶したもの」を表す
to不定詞を目的語にとる動詞
「行為に向き合うこと」や「これからすること」と相性のよい動詞が、to不定詞を目的語にとるといえます。
to不定詞のみを目的語にとる動詞の例
- afford to do (~する余裕がある)
- agree to do (~するのに同意する)
- appear to do (~のように見える)
- care to do (~したいと思う)
- choose to do (~することを選択する)
- claim to do (~することを主張する)
- consent to do (~するのに同意する)
- decide to do (~することを決心する)
- demand to do (~することを要求する)
- deserve to do (~する価値がある)
- desire to do (~することを望む)
- determine to do (~することを決意する)
- endeavor to do (~しようと努力する)
- expect to do (~することを期待する)
- fail to do (~しそこなう)
- guarantee to do (~することを請け合う)
- help to do (~するのを手伝う)
- hesitate to do (~するのを躊躇する)
- hope to do (~することを期待する)
- incline to do (~しがちである)
- intend to do (~するつもりである)
- learn to do (~することを学ぶ)
- long to do (~することを熱望する)
- manage to do (どうにかして~する)
- mean to do (~するつもりである)
- offer to do (~しようと申し出る)
- plan to do (~するつもりである)
- prepare to do (~する準備をする)
- pretend to do (~するふりをする)
- promise to do (~することを約束する)
- refuse to do (~するのを拒む)
- resolve to do (~することを決意する)
- seek to do (~しようと努める)
- tend to do (~する傾向がある)
- threaten to do (~するおそれがある)
- want to do (~したいと思う)
- wish to do (~したいと願う)
to不定詞を目的語とする動詞の例文
- 要求・希望
- I want to see you.(私はあなたに会いたいです)
- 意図・決心
- I didn't mean to offend you.(私はあなたを怒らせるつもりはなかった)
- 賛成・援助・約束
- I agreed to go skiing with you.(私はあなたとスキーに行くことに同意した)
- 期待
- I expect to be there this evening.(私は今晩そこに行くと思います)
- 準備
- We arranged to meet them at 12 o'clock.(私達は12時に会う手配をした)
- 敢行
- Who would dare to stand up to her?(誰が彼女に逆らえるだろう)
- その他
- We can't afford to hire a maid.(私達にはお手伝いさんを雇う余裕はありません)
動名詞を目的語とする動詞
「映像化したイメージ」や「記録、記憶したもの」と相性のよい動詞が、動名詞を目的語にとるといえます。
動名詞のみを目的語とする動詞の例
- mind doing (~するのを気にする)
- enjoy doing (~することを楽しむ)
- give up doing (~することを諦める)
- avoid doing (~するのを避ける)
- finish doing (~し終える)
- escape being done (~されるのを免れる)
- put off doing (~するのを延期する)
- stop doing (~することをやめる)
- deny doing (~するのを否定する)
- admit doing (~することを認める)
- acknowledge doing (~することを認める)
- anticipate doing (~することを予想する)
- confess doing (~したことを自白する)
- consider doing (~することを熟考する)
- delay doing (~するのを先送りにする)
- detest doing (~するのをひどく嫌う)
- dislike doing (~するのを嫌がる)
- excuse doing (~するのを許す)
- fancy doing (~することを想像する)
- imagine doing (~するのを想像する)
- involve doing (~するのを伴う)
- keep doing (ずっと~し続ける)
- mention doing (~したことをすこし話す)
- miss doing (~しそこなう)
- omit doing (~するのを怠る)
- postpone doing (~するのを延期する)
- practice doing (~する練習をする)
- quit doing (~するのをやめる)
- recall doing (~したことを思い出す)
- recommend doing (~するのを勧める)
- report doing (~したことを伝える)
- resume doing (また~しはじめる)
- risk doing (あえて~する)
- suggest doing (~することを提案する)
上の動詞の mind から admit については、頭文字を手がかりとして覚える「Megafepsda(メガフェップスだ)」が有名です。
ちなみに、stop to do は「~するために立ち止まる」の意味で、 to do は目的語(名詞的用法)ではなく副詞的用法です。
動名詞を目的語とする動詞の例文
- 時間的に中立か過去の場合が多い
- He enjoys singing to himself.(彼は歌を口ずさむのが好きです)
- The thief admitted having entered the bank.(泥棒はその銀行に侵入したことを認めた)
- 動作の実現に消極的な含みを持つことが多い
- He must avoid getting involved in such matters.(彼はそんなことに巻き込まれることは避けなければならない)
- I finished reading the book.(私はその本を読み終えた)
- 動名詞の意味上の主語が文の主語と一致しないことがある
- He doesn't allow smoking in his room.(彼は自分の部屋で(私達が)たばこを吸うのを許しません)(= He doesn't allow us to smoke in his room.)
to不定詞と動名詞の両方を目的語とするが意味の違いが大きい動詞
to不定詞の意味 | 動名詞の意味 | ||
forget to do | ~することを忘れる | forget doing | ~したことを忘れる |
regret to do | 残念ながら~だ | regret doing | ~だったことは残念だ |
remember to do | ~するのを忘れない | remember doing | ~したことを覚えている |
try to do | ~しようと試みる | try doing | 試しに~する |
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”第3文型SVO(動詞+to do/doing)タイプ”の添削例-
2015年10月24日 に添削された答案英語を習い始めてからもう6年になる。 Six years have already passed since I began to studying English.started to study (不定詞)か started studying (動名詞)のどちらかにします。
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2015年10月21日 に添削された答案大会までに100メートルを12秒以内で走ることを約束します。 I promise run 100 meters within 12 seconds by the contest.動詞は文にひとつです。この場合は promise と run が同時に登場しています。 run は to run として不定詞にし「走ること」を「約束します」という文にしましょう。to不定詞は、動詞を名詞化する働きがありますので、これならば動詞は promise ひとつだけになります。
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2015年9月2日 に添削された答案私は歩くのをやめた。 I quit of walking.of は不要です。quit の後に直接何をやめたかを述べます。
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2015年9月2日 に添削された答案私は歩くのをやめた。 I paused to walk.pause to [動詞] は、「〜するために立ち止まる」という意味です。「〜するのをやめる」という意味にはなりません。もともと、pause は「立ち止まる」「(何かを)一時的に停止する」という意味で、その行動の再開を前提としていますので、今回の文脈には合いません。stop が最も一般的な「やめる」です。また、stop の後に to walk とするか walking とするかで、意味が異なってくることをご存知でしょうか。stop smoking と stop to smoke で比べるのがわかりやすいですが、stop smoking は「タバコを吸うのをやめる」つまり「禁煙する」です。stop to smoke は「タバコを吸うために立ち止まる」つまり「立ち止まってタバコを吸う」です。to にするか ...ing にするかで、タバコを吸うのか吸わないのか、意味がまったく違ってくるのをご理解いただけたと思います。to 不定詞は、これから起きることを言うことが多いです。...ing は、過去に起きたことやその動作のことを言うことが多いです。無造作に to を使わずに to にすべき箇所なのか ...ing にすべき箇所なのか、考えるくせをつけられるとよいかと思います。
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2015年9月2日 に添削された答案私は歩くのをやめた。 I didn't walk.didn't walk ですと、「私は歩かなかった」という意味になり、問題とは意味が変わります。「止めた」は stop や quit を使い、stopped walking, quit walking とするとよいでしょう。
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2015年8月21日 に添削された答案私は自転車が買いたい。 I want a bike.回答文では「買いたい」が訳せていません。to buy を付けます。
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2015年8月17日 に添削された答案私は友人から、この料理の作り方を店長に聞いてくるように頼まれた。 My friend asked me that I asked the manager how to cook this dish.ask to doで「〜するよう頼む」という意味になります。
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2015年8月17日 に添削された答案私は友人から、この料理の作り方を店長に聞いてくるように頼まれた。 A friend of mine asked how to cook this dish from the manager.ask 人 to doで「人に〜するよう頼む」です。ここでは do の部分に 〈ask 人 物〉の形が入りますから ask the manager how to ~ となります。
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2015年7月16日 に添削された答案私は歩くのをやめた。 I quit to walk.quit のあとは to 不定詞は使わず、動名詞がきます。( I quit smoking to be healthier. のようにquit のあとに目的語がきてそのあとに「〜するために」という文章は作れます。)
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2015年7月16日 に添削された答案私は歩くのをやめた。 I stopped walk.動名詞を使い、stop ~ing で「~するのをやめる」という意味になります。
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