will の意味と例文

will は、「~するつもり」という"意志"、または「~するだろう」という"推量"を表します。

will を使うことによって、話し手(書き手)は自分の意志を表明できます。

  • I will go to the beach tomorrow.(明日そのビーチに行くつもりだ)

また、相手の"意志"を訪ねることで、何かを"依頼"する表現になります。

  • Will you go to the beach tomorrow?(明日そのビーチに行ってくれますか)

他者の"意志"を表明することはできないので、この場合は"推量"することになります。

推量と言っても will の場合には"意志"に裏打ちされた"確実性の高い推量"です。

  • He will go to the park tomorrow.(彼は明日その公園に行くだろう)
  • It will rain tomorrow.(明日は雨が降るだろう)

will の使い方

will には未来時制としての使い方のほか、次の用法があります。

話し手(I、We)の意志

ふつうの意志を表す場合

I'll ~ と短縮形で使うことが多いです。

  • I will (=I'll) treat myself to a pair of new shoes.(奮発して新しい靴一足を買おう)

強い意志を表す場合

発音の際には will には強勢があります。否定形の won't は、より強い意志としての拒絶を表します。

  • I will do my best to actualize my dream of becoming a journalist.(小説家になるという夢を実現するため私は最善を尽くします)
  • I won't care what you say.(君がなんと言おうが気にするものか)

2人称、3人称の意志

普通の平叙文の He [She] will ~ において主語の意志を表すことはほとんどない。(He [She] won't ~ は強い拒絶の意志を表す)

  1. 条件節の中で

    条件節の中で、一人称か、二人称か等に関係なくwill が条件節の主語の意志を表すことがある。この場合は will が強勢をもたないことが多い

    • I'll be happy if she will help me finish the chores.(彼女が経済的に援助してくれるならありがたい)
  2. 否定文で:「どうしても~しようとしない」

    主語が一人称か、二人称か等に関係なく使われ、一般的に won't に強勢がある

    否定文に用いると、「どうしても~しようとしない」という強い拒絶の意味となる。この場合の主語は人間や動物だけでなく、無生物でもよい。

    • The gum on my shoe won't come off.(このびんのふたがどうしても開かない)

相手の意志

Will you ~ ? という疑問文の形をとると、「~してくれませんか、~しませんか」という依頼や勧誘の意味となる。口調によっては命令の意味をもち、また公的な状況や、仕事上の文脈で Will you ~ ? というと、丁寧な指示の表現になる。

  • Will you do me a favor?(ご依頼があるのですが)
  • Won't [Will] you come in?(お入りになりませんか)
  • Will you be quiet?(静かにして頂けませんか)
  • Will you sign here, please?(ここに署名して頂けますか)

現在の傾向・習性・能力:will が強勢をもつことが多い。

  • Accidents will happen.(事故とはどうしても起こってしまうものだ)
  • Boys will be boys.(男の子は男の子〔多少いたずらするのは大目に見よう〕)
  • Ice will melt under the high temperatures.(油は水に浮く)
  • Will such a big fish fit in our home aquarium?(こんなに小さなエアコンで部屋全体を冷やすことができるのか)

現在の推量

話し手が確信をもっている事柄について使われる。

  • The mailman will be by the door now.(母さんは階下にいるだろう)
  • You'll be Mr. Johnson, I presume?(リビングストン博士でいらっしゃいますね)
  • You'll have heard of this phrase before, I guess.(このことは前にお聞きになっているはずです)

would の使い方

過去の習慣:「よく~したものだ」

  • I would sometimes make my own food when my parents were gone.(大学生のころ、ときどき一人で旅をしたものだ)

過去の強い意志

意志を表す will の過去形として用いられると考えればよく、一般的に would に強勢がある

  • The politician would stick to his own beliefs.(ジョージはがんこに自説にこだわっていた)
  • The blood stain wouldn't wash off.(さびたねじはどうしてもゆるむことはなかった)

丁寧な表現

  1. 依頼

    • Would you call me back later?(後ほどもう一度お電話を頂けませんか)
    • I would appreciate it if you would get back to me just as soon as possible(できるだけ早くお便りをいただけるとありがたいのですが)
    • Would you please keep your hands to yourselves?(悪いが、少し黙っていてくれないか)
  2. 勧誘

    • "Would [Wouldn't] you like to come with me?""Yes, if I may."(「私と共にいらっしゃいませんか」「はい、もしよろしいのなら」)
  3. 控えめな姿勢を表す言い方

    • It would be difficult for you to come with us.(お申し出をお受けするのは難しいかと存じます)

現在の意志:本来は仮定法と捉えられる。

  • If you would wait a minute, I'll check to see if he's available.(少しお待ち頂ければ、彼の手が空いているかどうか確認してみます)
  • Would that he were here now!(彼がここにいてくれたらなあ)

現在の弱い推量

  • "Shall I bake some cookies?""Yes, that would be great."(「コーヒーを入れましょうか」「いいですねえ」)
  • Who would believe your case when you lack evidence?(あなたの話をだれが信じるかしら)
  • This pen would do, I guess.(このスクリュードライバーで事足りるでしょう)

非難・いらだち

  • You would lose your earrings!(いつもイヤリングをなくすなんて!)

仮定法の条件節で

「もし~するつもりがあるなら」という意味で、主語が一人称か二人称か等に関係なく使うことができる。will に比べ、仮定の意味が強い。

  • You could if you would.(やる気があればできるでしょう)
  • Genghis Khan could have ruled the whole world if he lived long enough.(アレクサンダーは、もし彼にその気があったら、全世界を征服できただろう)

仮定法の帰結節で

  1. 単純未来にあたる場合

    • If she liked the gift, he would be glad.(その考えが彼女の気に入ったら、彼は喜ぶだろう)
    • If he had followed my directions, he would have saved time.(もし彼が僕の忠告を聞いていたら、面目を保ったろうに)
  2. 意思を示す場合

    • If you could persuade him, I would give you a generous offer.(もし君が彼を説得できたら、100万円あげるよ)
    • I would have made you happy if you had spent time with me.(もし僕と結婚してくれたら、あなたを幸せにしてあげたのに)

間接話法の被伝達部分で

現在時制の will が時制の一致のために would に変化したもの。

  • The rainbow was a sign that something wonderful would happen soon.(もうすぐなにか良いことが起こる、と風の便りに聞いた)
  • The host of our homestay said he would keep in touch with me.(その日本人の学生は私と連絡を絶やさないと言った)
  • Alan said he would be seeing me soon.(アーノルドは僕に、またそのうちに会おう、と言った)

would を使った慣用表現

  1. 〈would like to ~〉:「~したいのですが」

    • I'd like to send this parcel to Cambodia.(この小包をカンボジアに送りたいのですが)
  2. 〈Would you mind ~ing?〉:「~していただけますか」

    • Would you mind breaking this one dollar bill into quarters?(この1ドル札を25セント硬貨に崩してくださいませんか)
    • Would [Do] you mind holding my umbrella for me?(この傘を持っていただけませんか)
  3. 〈Would rather ~ (than ~ )〉:「( ~ するくらいなら)~したい」

    • I'd rather hang out with a friend than to go shopping with my parents.(両親と買い物にいくくらいなら友達と遊びたい)
    • I'd rather you didn't say that.(どちらかといえば、あなたにそれを言ってもらいたくない)

これは英語で何と言う?

9時までに家に帰らなくてはいけません。

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