複合関係詞の意味と使い方（whoever, whichever, whatever, wherever, whenever, however）

複合関係詞とは

関係代名詞（who, which, what）や関係副詞（where, when how）に -ever をつけたものを複合関係代名詞、複合関係副詞といいます。ただし、that には -ever のついた形はありません。

複合関係代名詞とは

複合関係代名詞には whoever, whichever, whatever の3つがあります。

この3つにはそれぞれ

1. 名詞節を導く働き

2. 譲歩の副詞節を導く働き

があります。以下で、それを確認していきましょう。

whoever の意味と例文

1. 「～する人は誰でも」の意味で名詞節を導く。（＝anyone who）

• Whoever wants to come is welcome.（来たい人は誰でも歓迎する）

2. 「誰が～しようとも」の意味で譲歩の副詞節を導く。（＝no matter who）※no matter... の方が口語的

• Whoever calls, do not answer the phone.（誰が電話をかけてきても、電話にでるな）

whichever の意味と例文

1. 「～するものはどれ（どちら）でも」の意味で名詞節を導く。

• Please choose whichever you like.（どれでも好きなものを選んでください）

2. 「どちらが（を）～しようとも」の意味で譲歩の副詞節を導く（＝no matter which）。

• Whichever you choose, you will be satisfied.（どれを選んでも、あなたは満足するだろう）

whatever の意味と例文

1. 「～するものは何でも」の意味で名詞節を導く。（＝anything that）

• You may do whatever you like.（君は何でも好きなことをして良いよ）

2. 「何が～しようとも」の意味で譲歩の副詞節を導く。（＝no matter what）

• Keep calm whatever happens.（何が起ころうと落ち着いていなさい）

複合関係副詞とは

複合関係副詞には、wherever, whenever, however の3つがあります。

wherever の意味と例文

1. 「どこで～しようとも」の意味で譲歩を表す副詞節を導く。（=no matter where）

• Wherever you go, you will find strange people.（どこへ行っても変わった人はいる）

2. 「～する所ならどこへでも」の意味で「場所」を表す接続詞の役割を果たす。（＝at [to] any place where）

• I will go wherever you may go.（あなたが行く所ならどこへでも行く）

whenever の意味と例文

1. 「いつ～しようとも」の意味で譲歩を表す副詞節を導く。（=no matter when）

• You will be welcomed whenever you come.（いつあなたが来ようとも歓迎されるだろう）

2. 「～するときはいつでも」の意味で、「時」を表す接続詞の役割を果たす。（＝at any time when）

• Whenever I hear this song, I recall her.（この歌を聞くといつも、彼女のことを思い出す）

however の意味と例文

1. ＜however+形容詞（副詞）+主語（S）+動詞（V）＞の形で、「どんなに～しようとも」という譲歩の意味を表す。（=no matter how）

• However tired I may be, I must do it.（どんなに疲れていてもそれをしなければならない）

2. ＜however+主語（S）+動詞（V）＞の形で、「どういうふうに～しても」という譲歩の意味を表す。（＝by whatever means）

• You can do however you like.（好きなようにしてよい）

複合関係形容詞とは

複合関係代名詞が形容詞的に働くものを複合関係形容詞といい、whichever と whatever の2つがあります。

whichever の意味と例文

1. whichever の次に名詞がついて、「（選択ふたつのうちひとつを選ぶ時）どちらの～でも」の意味の名詞節を導く。

• Choose whichever picture you like.（どちらでも好きなほうの写真を選びなさい）

2. 「どちらの～が（を）…しようとも」の意味で譲歩の副詞節を導く。実際には no matter which のほうが多く使われている。

• Whichever team win, I will be pleased.（どちらのチームが勝っても私は喜ぶだろう）

whatever の意味と例文

1. 「どんな～でも」の意味で名詞節を導く。

• You can choose whatever book you like.（どんな本でも好きなものを選ぶことができますよ）

2. 「どんな～が…しようとも」の意味で譲歩の副詞節を導く。

• Whatever the result may be, I think you tried your best.（どんな結果であろうと、君は頑張ったと思う）